- 個人投資家への優遇制度、TFSAっていったいなんなの?
- メリットや注意点を把握しておきたい
- 開設手順や始め方をしりたい
こんな疑問を持つ方へ向けて書かれています。
こんにちは!カナダ在住歴6年目のようぺーです。今回はカナダで投資を始める時に絶対にしっておきたいTFSA (Tax-Free Saving Account)についてご紹介していきます。
2009年からはじまった制度となっていて、実際に僕もネット証券Questradeで「TFSA」を利用しながら資産運用を行っています。利用している人と、していない人では利益に大きな違いが出てきます。
これから、カナダで投資を始める人や現在行っているはTFSAを利用することにより効率的に資産形成をしやすくなっていくので、参考にされてみてくださいね!
そもそも、TFSAってなに?
TFSAは日本語だと「非課税の貯蓄口座」という意味になりますが、株や債券などで得た金融所得に対する課税が免除される制度となっています。
投資においては利益を最大化するのも大事ですが、税金面を気にしておかないと意外とバカにならない金額がかかったりするんですよね。所得税や社会保険も毎月結構なお金がかかりますが、税金面は最適化しておきたいポイントのひとつ。
そのため、金融商品を売買する時は基本的にはTFSAの口座を利用して行うと税金面で有利になり手元に多くお金を残すことが出来ます。
利用可能な人について
- 18才以上でカナダ在住の人
- SIN(Social Insurance Number)ナンバーを保有している人
上記の条件を満たしている場合は、口座開設が可能です。ただし、短期(183日以内)の場合は口座を開設出来ないので注意が必要。
拠出可能な限度額について
日本の積み立てNISAの場合は毎年40万円までが上限となっていますが、TFSAの場合はそれぞれの拠出可能だった金額は以下のようになっています。
年 | 拠出限度額(単位:カナダドル) |
---|---|
2009〜2012 | 5,000 |
2013〜2014 | 5,500 |
2015 | 10,000 |
2016〜2018 | 5,500 |
2019〜2022 | 6,000 |
TFSAの口座を複数所有している場合でも、年間の拠出額は上記を超えてはいけません。
あとは、短期トレードも結構グレーなので、1日単位での短期売買するのはあまりおすすめできません。過去にTFSAでの短期売買で罰金や検挙になった人もいるそうです。
制度の目的が個人での資産運用なので、短期トレードは現状では避けた方が無難といえます。
TFSAのメリット
- 運用利益が非課税になる
- いつでも引き出しが可能
非課税になるのはかなり蓄財にはありがたい点ですね。この辺りは日本の制度と大きく変わわりませんが、税金が掛からずに助かる制度となっている。
TFSAのデメリット
- 拠出額の上限を超えると罰金があり
- ジョイントアカウント(家族口座)の開設は不可能
- 3年未満の投資には不向き
日本のiDeCoにあたる、RRSPにジョイントアカウントの開設は可能ですが、TFSAの場合はジョイントアカウントの開設は出来ません。
銀行口座をジョイントアカウントで管理している人も多いと思います。しかしながら、TFSAを夫婦で運用したい場合はそれぞれのアカウントで管理していく必要があります。
あとは基本的な事ですが、拠出額がCRAで確認できるのでそれの上限を超えないように注意。
残念ながら、お国の仕事は日本もカナダもスローなので、ここは許容していくしかないかなと。
【実績】僕のTFSA口座の運用状況
以下は、Questradeでの僕の実際のTFSA口座の運用状況となっています。(我が家は妻と自分で2つ所有)
開始して数ヶ月なので一旦マイナスとなっていますが、市場はいつも波があるので、これは仕方ないですね。
投資の詳しい運用状況は、下記の記事で綴っています。米国ETFへの長期投資が最適解の1つとなってくるかなと思っているので、TFSAを利用してコツコツ積み立てています。
そのた毎月の実績は下記のカテゴリーにてまとめています。
実績を出している人があまりいない印象だったので、僕は出来る範囲で今後の運用状況や方針を公開していきます。これからカナダで資産運用を開始したい人などに、お役に立てたらなと!
TFSAの利用をおすすめする人
基本的にカナダに滞在するすべての人は持っておくべきだと僕は考えています。もし、僕が日本に滞在していて、自分の子供が日本からカナダに6ヶ月以上渡航するようなことがあれば「TFSAは開設しておけよ!」というと思います。
なぜならば、銀行口座にお金を預けていてもインフレにより目減りしてしまうし、利息は雀の涙程度しか受け取る事ができないからです。
そのため、留学やワーキングホリデーなどで、6ヶ月以上の滞在をする人ならばTFSAを開設してみるのはありかと思います。最初のうちはリターンは微々たるものかもしれませんが、実際の取引から得られる知識・経験は将来の蓄財にプラスに働いてくれると思います。
TFSAの利用をおすすめしない人
- ディトレで稼ぎたい
- カナダの滞在が6ヶ月未満
具体的なTFSAの開設手順とおすすめの会社について
具体的な手順は下記の記事にて綴っていますので、こちらを参考にしてみてくださいね。30〜60分ほどで開設や取引が出来るので、敷居が低く取り組む事ができます。
最初は難しく感じるかもしれませんが、アマゾンなどで買い物するような感覚で「この金融商品を買ってみようかな!」気軽に取り組む事ができますし、少額ならリスクもかなり少ないです。
まとめ:TFSAを効果的に活用して、資産運用を楽しもう!
もし証券口座を持っていないなら、今すぐ口座開設から始めましょう。無料で開設ができますし、僕がおすすめする証券口座は「Questrade」で、ETF手数料が無料で使いやすくなっている。
- 個人投資家への優遇制度、TFSAっていったいなんなの?
- メリットや注意点を把握しておきたい
- 開設手順や始め方について
「金融機関を迷ったら、とりあえずここでTFSAを開設しとけ!」って、友達に紹介しています。
証券口座を新しく開設する友達にも、もれなく進めています!
また子供がいる方は最大で7,200ドルの補助金が受け取れるRESPの運用をおすすめします。