この記事はそんな人向けに書かれています。
こんにちは!カナダ生活6年目のようぺーです!カナダでは日本ほど年金が充実していないので、RRSP(Registered Retirement Savings Plan )という制度を利用して個人で備えている人が多いです。
当たり前の話ですが老後に備えていないと、「こんなはずじゃなかったーー!」と頭を抱えたり、お金の心配をしながら過ごすことになってしまうかもしれません。
でも、RRSPを利用することにより、優遇措置を受けながら効率的に老後の準備をすることが出来るんです。この記事を読んでRRSPについての理解を深めて、老後の生活資金の準備に役立ててみてくださいね!
そもそも、RRSPってなに?
RRSPは日本語に直訳すると「登録型の退職者向け年金制度」といった意味になります。
RRSPの主な特徴
- 確定申告で控除が受けられる
- 運用益が非課税
株や債券などで得た金融所得に対する課税が免除される制度となっています。
カナダも日本と同じように累進課税となっていますが、RRSPを利用することにより所得から控除されるので、所得税や税率を抑えることが出来ます。
拠出可能な額
下記の金額のいずれか低い方が拠出可能額となっています。
- 前年の所得の18%
- 国(CRA)によって定められた年間の拠出限度額
参考までに過去3年間のCRAによって定められた、拠出額は以下のようになっています。
2020年 | 27,230ドル |
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2021年 | 27,830ドル |
2022年 | 29,210ドル |
具体例:平均的な所得の人のケース
2021年の所得が仮に56,000ドルだとしたら
50,000×18%=10,080ドル。CRAが定めた2022年の確定申告時の拠出限度額は29,210ドルなっているので、10,080ドルの方が低いですよね。そのためこのケースでは10,080ドルが拠出額となります。
高所得者は恩恵をうけやすい
日本のiDeCoの拠出額1.2万円〜6.8万円と比べるとカナダの方が拠出できる金額がかなり大きい。
そのため、高所得の人は控除できる金額も上がるので現在の家計と相談しながら、積極的に利用したい制度となっています。
Group RRSPについて
RRSPには「Group RRSP」といった雇用主が運用するRRSPがあるよ。
Group RRSPの場合は基本的には雇用主が拠出額に応じて、割り増してくれる場合もあります。そのため、Group RRSPがある企業では優先的に利用したい制度。
RRSPのデメリットや注意点
引き出しはいつでも出来るが、65歳前に引き出そうとすると税金が多くかかる。
本来は老後の資金の準備を目的としているので、65歳までは基本的に引き出さないことを前提に制度が組まれています。だから、毎月の拠出額を多くし過ぎると、「お金が必要なのに、手元にない。。。」といった事態になってしまうので注意。
我が家のRRSPの運用状況
色々とRRSPについて説明してきた僕ですが、RRSPの利用はしていません。
主な理由としては所得がそこまで高いわけではないので、最大のメリットである控除をあまり受ける事が出来ないためです。所得が上がったり、老後の支出が増えそうだなと感じた時は積極的に利用していくと思います。
控除は受けられませんが、資金拘束のデメリットがないTFSAを積極的に利用しています。
RRSPの利用をおすすめする人
- 老後の資金を準備したい人
- 将来的にカナダに住む予定がある
- 高所得でRRSPを通して節税したい人
特に、高所得の人はRRSPを利用することによって、税率を抑えることが出来る。そのため、将来の資産を最大化出来るので積極的に利用する意義を見い出しやすいです。
逆に、RRSPの利用をおすすめしない人
- カナダを3〜5年以内に離れる人
- 65才までの資金拘束を嫌う人
- 現在の収入が低い人
特に、現在の収入が低い人に関してTFSAの利用をおすすめします。
日本の積立NISAに近いイメージですが、カナダで投資を始めるなら、抑えておきたい税制優遇の制度の一つです。
具体的なRRSPの開設手順について
TFSAやRESP口座をQuestradeで保有していますが、今後RRSPも運用するとなるとQuestradeで開設する予定です。口座維持費がかからずに、手数料負けしづらいので。
口座の具体的な解説方法はコチラで綴っています。手続きはインターネットだけで、30〜60分ほどあれば開設出来るので、比較的手軽に利用ができます。
一般的によくある質問
カナダの公的年金について
カナダの年金制度は主に3つを軸としています。
- Old Age Security (OAS)
- Canada Pension Plan (CPP)
- Registered Retirement Saving Plan (RRSP)
OASとCPPは日本の国民年金に近いイメージですが、日本よりも支給される金額が少ないので、各自で備えている人が多い。
1年の拠出に計算される期間
RRSPで取り崩した税金の扱い
まとめ
この記事では以下の点について解説してきました。
- RRSPの特徴や詳細
- 拠出可能額や注意点について
老後と聞くとイメージがあまり出来ないから、漠然とした不安や心配を抱えてしまう人も多いと思います。でも、何を準備していいかわからないので、具体的な準備に移せないですよね。
しかしながら、65才とか70歳になった時点でお金の心配をしながら生活したりするのって嫌じゃないですか。その頃には、体のどこかしらの不調がでて満足に働けない可能性もあるわけで。
そうならないためにも、健康に暮らしつつ最低限の備えを今から行っておくと、老後の心配が減ると思いますよ。カナダに永住したし、長い間暮らそうかなーと考えている人は利用しておきたい制度だと思います。
また子供がいる方は最大で7,200ドルの補助金が受け取れるRESPの運用をおすすめします。